秋葉原といえば電気街、最近で言えばオタクの街といったイメージが強く、「ターミナル駅」という印象はあまりありません。

　しかし、山手線・京浜東北線・総武線のＪＲ３線と、地下鉄日比谷線、つくばエクスプレスTX線が交差する鉄道の一大結節点なのです。確かに終着駅としているのはTX線のみなので「ターミナル」機能はあまりないかもしれませんが、ジャンクションとしての機能はかなり大きく、特に山手線と総武線を乗り換える利用客は膨大で、この駅なしに通勤・通学できない人が、かなりいることでしょう。

　つくばエクスプレスは、駅が地下深く、ＪＲ線との乗り換えが困難です。しかし、浅草駅ではもっと乗り換えが困難なため、一部の賢い乗客が北千住駅で乗り換えをし、大半の乗客は秋葉原で乗り換えているのが現実です。

　つくばエクスプレスの秋葉原駅が地中深いのは、東京駅延伸の際にワシントンホテルの基礎を避けるためといわれています。 つくばエクスプレスには東京駅延伸構想があるわけですが、これを実現しなくては、何のために秋葉原駅を深い位置に作ったのか分からず、ただ不便なだけで終わってしまいますね。

　そのため、好調なつくばエクスプレスの営業収支を元に、延伸計画実現に向けて怪気炎をあげているようですが、実際問題としては実現性は低いといわざるを得ません。