2013年1月、ついに、マクドナルドの福岡県などの一部店舗で、ハンバーガーが120円に値上げされたそうです。一時期ハンバーガーは65円まで下落し、それから長きにわたって100円マックの代表格として、マクドナルドの百円均一商品の顔であり続けてきました。 このところのマクドナルドは迷走を極めていましたが、「メニューの撤廃」は、この布石だったと言われても仕方がないでしょう。100円だと思ってハンバーガーを注文すると、お会計は120円ですと言われるのです。その時点でやめることができるとはいえ、どこにも書いていなくて、ハンバーガーが120円に値上げされているなんておかしいですね。価格表を明示せずに値上げ、これは絶対におかしいのです。 しかし、おかしいことは、もうひとつあります。それは、「ハンバーガーなんて100円で当然」「ハンバーガーが120円なんて高い」と考えるようになってしまった私たちの、金銭感覚です。 ハンバーガーが120円なんて、実はとてつもなく安いことです。20年前までは、文句を言わず200円で買っていましたし、まともなハンバーガー屋では、今でもハンバーガーは200円以上します。 要するに、ハンバーガーを不当に安く売って、消費者に 「ハンバーガーは100円くらいで当然のもの」という誤解を植え付けてきたのは、他ならぬマクドナルド自身なのです。「えっ、マックのハンバーガーが120円になったの?高い!」なんて、本当は恥ずかしいセリフだと言えるでしょう。