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2012年からのマクドナルドの迷走ぶりは、目を覆うほどひどいものがあります。売上減の前年同月比が続く中、明らかに顧客ニーズに反した施策を2つも行いました。
1つは、「カウンターメニューの撤廃」です。要求すればメニューは出てきますが、メニューが無くなって喜ぶ客は普通は、いないでしょう。あえて言えば、自分が行列に並んでいるとき、自分より前の客が迷わず早く決めてくれるようになることで待ち時間が減ることかもしれませんが、そこまで高度な思考をして「メニュー撤廃歓迎」と思っている人はそうはいないはずです。
そして、「60秒待たせたらハンバーガー無料券を進呈」も全くナゾです。注文してから出てくるまでの時間が長い、イライラする、などと考えている客はごく一部でしょう。こんなキャンペーンをやられると、59秒で出てくると逆に損した気分になってしまいますね。それどころか、ただでさえこき使われているスタッフが、さらに慌てて作業することになり、やけどでもしたらかわいそうです。
かつて、宅配ピザチェーンが「お届け時間が30分を超えたら無料にする」ということを当たり前にやっていた時期がありますが、配達員の事故につながるということで、すっかり無くなりました。そのことを、日本マクドナルドの経営陣は知っているのでしょうか?
はっきり言って、マクドナルドは日本において飽和状態です。
これからは成長を目指しても無理なのですから、もう少し大人の経営にシフトして欲しいものですね。
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