マクドナルドは、今のところ押しも押されもしない国内ハンバーガー店チェーンNo.1ですが、周囲の声を聞いてみると、明らかに「モスバーガー」の方が、好評を得ているような気がします。

　マクドナルドは、かつてはアメリカ的なものを売る洗練された存在でしたが、それは長く続きませんでした。「サンキューセット(390円)」を始めた頃からイメージはがた落ちで、今や、粗悪品を安価に売る巨大チェーンというぐらいの印象に成り下がってしまいました。

　モスバーガーは、決して高級品ではないのですが、内容は明らかに好感が持てるものです。特に、厨房がよく見え、作業が雑でないことが良く分かります。また、厨房に中高年の女性が多いことも手作り感を演出し、安心感を生むのです。

　もう一つのモスバーガーの特徴は、トマトです。しかし、 これは言い方が適切ではないかも知れません。むしろ、マクドナルドはどうしてトマトを使わないのかの方が疑問だからです。一般に、カフェやレストランで出されるまともなハンバーガーは、トマトが入っていることが多いのです。マクドナルドがトマトを使わないのは、おそらく扱いにくいからだと思われますが、トマトも扱えないとは、どんなオペレーションをしているのかと疑いたくもなりますね。