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男は育毛、女は脱毛。コンプレックス産業の今

 
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 男は育毛、女は脱毛。この美容コンプレックス二大産業の隆盛は近年めざましく、コンプレックスを煽りに煽りまくっています。

 元来、薄毛は順当な老化現象であり、ちっとも恥ずかしいことではありません。しかし、日本ではカツラ・育毛業界とマスコミがタッグを組んで、ハゲを嘲笑して、育毛にお金をかけるのは当然というムードを作ってきました。

 それにも増して、最近の「脱毛」キャンペーンは目に余るものがあります。薄毛を恥ずかしいことと断じるのもひどいですが、ムダ毛を放置しておくのもあり得ないといったぐらいに、煽りまくっていますね。

 果たして、ムダ毛は恥ずかしいことなのでしょうか?

 ムダ毛を恥ずかしい、イヤだと考えている人に対して、エステ脱毛、
永久脱毛という手段を提供したことは、産業として意義のあることで、素晴らしいことです。しかし問題は、ムダ毛を気にしていなかった人に対してまで、わざわざ気になるようにし向け、自分の産まれながらの容姿を「恥ずかしいもの」と認識させるところに、大きな罪悪がありますね。容姿の好みは、人それぞれですから、個人の価値観に基づいて、育毛や脱毛を考えていきたいものです。

 そのようにして、流されずに、自分本来の考えに基づいて、育毛や脱毛を上手に利用していけば、技術の進歩と業界の発展に素直に感謝することができるでしょう。

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