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シジミの放射能汚染と、ストロンチウムの懸念

 
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 しじみは、肝臓によいなどとされるほか、味噌汁に異常に合うこともあり、淡水に生息する貝類としてはめずらしく、食用に好まれます。しかし、福島第一原発事故の影響により、シジミの汚染を心配する声が上がっていますが、これは至極当然といえます。

 なぜなら、まず、貝類というのは海底や湖底に生息し、ここはすなわち放射性物質がたまると言うことです。ですから、さかなも底魚、ヒラメやカレイなどが危ないと言われています。それに、貝類はそうでなくとも「貝毒」がたまりやすいと言われ、生物濃縮の代表選手ではないかという疑いもあります。

 次に、淡水であることです。原発事故以降、アユなどの淡水魚では高いベクレルが測定されており、淡水魚は海水魚よりも放射性物質を溜めやすいと言われています。

 そして、気になるのは、ストロンチウムです。貝殻はカルシウムでできていますから、カルシウムと性質の似たストロンチウムは当然、貝殻に蓄積しやすいと考えられます。貝殻は食べませんが、味噌汁などで一緒に煮込めば、微量が溶出するでしょうから、体内に放射性ストロンチウムを取り込んでしまい、将来の白血病や多発性骨髄腫などの原因となりうるわけです。

 肝臓にいいはずのシジミを食べて逆に病気になるのは避けたいものです。
救いは、シジミが青森県と島根県を主産地としていて、福島から比較的遠いことです。政府により、シジミのストロンチウムの測定が行われ発表される日は、来るのでしょうか。

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