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塩鮭が、昔のように塩辛くはなくなりつつあります。「ふり塩」などと表示して売られているものはもちろん、中辛口などとされているものも、鮭本体を食べるのには十分な味がありますが、御飯のおかずにしようとするととたんに物足りなくなります。
鮭は、他の魚と違って、醤油が合いません。ですから、鮭に十分な塩味がついていないと、困りますね。「大辛口」「激辛」などと表示されているものを買い求めればそこそこの塩辛さですが、少し値が張ります。
これらも、最近の健康ブーム・ 減塩ブームを受けてのことなのでしょうが、背景には、厚生労働省による国民の生活に口出しをする悪しき習性があります。
塩辛さが足りなくなったのは、塩鮭だけではありません。梅干しも、その一つです。現在店頭で売られているほとんどの梅干しは、塩分10%未満で、十分な味付けがされていません。かつての梅干しと同じ塩辛さを求めるなら、デパートや専門店で塩分20%以上のものを探し求める必要があります。
そんな塩気の足りない、味気ない塩鮭を塩辛くする方法ですが、手間さえ厭わなければ家庭でもできるでしょう。サランラップに十分な塩を敷き、切り身の塩鮭を包んで一昼夜おきます。塩の方に肉汁(鮭汁?)が移ってしまうのは仕方がないですが、ラップの外から鮭が見えなくなるほど十分な量の塩で隠すぐらいのつもりでやると良いでしょう。
また、イカの塩辛も減塩されており、
こちらは行きすぎた減塩が菌を繁殖させやすくしており、食中毒の原因となっているくらいです。塩辛とか梅干しとかは、本来、十分に塩辛いもので、過剰な塩分摂取を気にするくらいなら、減塩のものを食べるのではなく、塩辛や梅干しを食べる量そのものを減らして調節するもののハズなのです。
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