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売れないリゾートマンション、放棄したいが手放すことできず

 
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 わが国には不動産の所有権を放棄する制度がありませんので、一度取得してしまった不動産は、土地にせよマンションにせよ、買ってくれる人ももらってくれる人もいなければずっと所有し続けなければなりません。はっきりいって、買い手が付かない不動産ほどタチの悪い資産はありません。

 ですから、将来、誰も欲しがらなくなるリスクのある不動産は、買う際に慎重にせねばなりません。土地でも固定資産税はかかりますが、マンションの場合はさらに管理費・修繕積立金も必要で、特に共用施設の充実したマンションは、管理費などの維持費が高く付く傾向にあります。

 共用施設が充実したマンションの最たるものは、リゾートマンションでしょう。プールや大浴場、スポーツジムなどがあることが多く、とんでもない金食い虫です。

 バブル期に分譲されたリゾートマンションは、現在ではその分譲時の10分の1の価格でも売れれば良い方で、交通の便が悪かったり、近くのスキー場が閉鎖したり、管理状態が悪かったり、地震の際の地盤が心配なことが判明したり、そういう条件の悪いマンションは、買い手が付かない状態になっています。不動産屋も、価格の低いマンションだと仲介手数料もタダ同然になってしまい、扱う旨みが全くありませんので、一定以上査定価格が下がると、売る手段がそれこそヤフオクだけ、という状態になりかねません。

 これからリゾートマンションを購入しようとしている人は、
こういった実態も知った上で、よく考えてから購入した方が良いかも知れません。お子様に維持費だけかかる不良資産を相続することにもなりかねませんので、注意が必要です。

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