相手が自分に気があるというのは、何となく分かるものです。そんな相手と二人きりになると、告白されてしまうかも知れません。でも、自分にはそんな気はないので、断るのも気まずいし、傷つけて、恨まれるかも知れない。だから、告白させないことが一番である。

　そのように考えるのは当然です。それで、あれこれと遠回しに、告白できないように操作するわけですが、こういうのは徒労に終わります。恋というものは盲目なので、遠回しな表現など、響きません。むしろ、困難を乗り越えてこそ本当の愛だなどと考えているかも知れません。

　なので、別の好きな人がいるようなフリとか、異性に興味がないフリとか、そんなことをしてもムダです。

　告白される前に言ってしまいましょう。「告白とかされても、ムリだから」と。ここまでがつんとやれば、相手も悟り、「いやいや、するわけないじゃん」となって、「そうだよねー、お互いムリだもんね、アハハ」と冗談ですますことができるのです。

　しかし、スキを見せると、逆に捉える恐れがあります。 「冗談でも、告白とかしないでね」なんていう弱い言い方は、「冗談じゃなくて、本気だよ」などと言ってくる恐れがあります。そこへ行くと、「ムリだから」という強い拒否の言葉は、効き目があります。