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なぜソニーは落ちぶれたのか 滅びゆくソニーの現実

 
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 ソニーの凋落が止まりません。かつての日本が誇る企業は、一体どうしてここまで落ちぶれてしまったのでしょうか。原因を、悪名高きハワード・ストリンガーに求める人も多いようですが、もっとさかのぼったところに原因があると指摘する人がいます。

 創業者である井深大や盛田昭夫は、ソニーが成長した後でも、社内を歩いて社員に声をかけて、優秀な人を見抜き発掘していたそうです。その気さくに声をかける様子や、実際に社員一人ひとりの家族構成まで知っていたほどというので、優秀な社員を次々に登用して、会社の原動力とすることができたのでしょう。

 しかし、大賀典雄が社長についてから、仕事ができて彼自身の地位を脅かしかねないような優秀な人を排除していったということです。それでも、井深大・盛田昭夫が見出した優秀な社員が残っていたのでうまくいっていた。しかしストリンガーが実権を握ってからは、ごますり社員しかいなくなったそうです。

 こう考えると、スケールは大きいものの、ベンチャー企業
にありがちな当たり前の一生を辿っているような気がしますね。このまま太く短い企業生命を終えるとしたら、大変さみしいものです。中興の祖と言える人物が出てくるかが、ここ十年の鍵を握っていると言えるでしょう。

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