自分の子どもの容姿に関心が高まる中で、娘や息子の顔のホクロを、手術やレーザーなどの外科的処置で除去してあげたいと考える親が増えているようです。微少なホクロであっても、大人になるにつれ大きくなる可能性がありますから、小さいうちに取ってしまった方が簡単だと考えるのもムリはありません。また、顔に巨大なホクロがある場合には、その後の人生に影響してこないとも言えませんから、やはり取りたくなるのは人情でしょう。

　しかし、一般論としては、健康に関わるものでなく単なる美容上の問題なら、親が口出しするべき問題ではありません。それどころか、本当は本人は気にしていなかったとしても、親が「そのホクロ、病院で取らない？」などと言った瞬間から、気にするようになってしまうかも知れません。

　ホクロは体質による部分も大きく、１個取ったところでまた１個２個とできるから、キリがないとも言えます。微少なホクロを除去することが、いかに意味がないか分かるでしょう。

　しかし、巨大なホクロは別です。大きくなればなるほど、 取るのが大変になるでしょう。目安としては、病院で、保険適用で除去してくれるといわれるなら、それは健康上も取った方が良いホクロ。自費になるようなら、放っておいても心配のないホクロだと医師が判断していると考えられます。