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ムーディー勝山が一発屋で消えた理由 [最近見ない芸人事情]

 
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 ムーディー勝山こと勝山 慎司は、歌ネタで一世を風靡しましたが、最近はすっかり見なくなりました。彼の素晴らしい一発屋ぶりは、「一発屋芸人を5人あげてみて」と聞かれたとしても、まず名前が出てこないほどです。

 実際、彼の一時期のテレビでの売れ方は明らかに「一発屋芸人」のそれで、それはもう、一発屋臭がプンプンしていました。「スギちゃん」とか「小島よしお」なんかも一発屋と揶揄されることがありますが、彼らは少なくとも、ネタのフォーマットが決まっているだけで、その中味でいかようにも工夫することができるのです。これは、ウクレレ漫談の牧伸二や、「何でかフラメンコ」の堺すすむなどにも言えます。

 そこへ行くと、ムーディー勝山のネタは、ネタというよりは、一つ一つの曲であり歌です。「右から来たものを左へ受け流すの歌」は、それはそれは鮮烈なものがありましたが、最初に聞いたときは衝撃でも、2回聞いても内容は同じですから笑いは半減。何度も繰り返し聞いて笑えるものではありません。

 しかも、同じように面白い歌を作るのは、
困難を極めます。これは、歌手やシンガーソングライターでも一発屋で終わる人が数知れず存在することからも分かります。

 同じ節の中にいろいろな小ネタを入れられる牧伸二や堺すすむとは違い、彼の歌は完結しています。その後出す歌が「右から左へ受け流す」ほど受けずに一発屋で終わったのは、宿命だったと言えます。

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