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松竹と歌舞伎の関係 なぜ歌舞伎興行は松竹が独占?

 
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 映画会社と知られる松竹は、多くの歌舞伎俳優と専属契約を結んでいて、事実上、歌舞伎の制作と興業を独占しています。しかし、歌舞伎といえば日本の伝統芸能の一つで、松竹のような会社に比べてはるかに歴史があるわけですから、これは不思議な感じがしますね。松竹が歌舞伎をまるで自社の傘下のようにできるのには、どんな理由があるのでしょうか。

 現在でも結構人気な歌舞伎ですから、江戸時代の全盛時代にはさぞかし華やかだったのだろうと考えてしまいがちですが、むしろ、今こそ、歌舞伎は絶頂期にあるのだという指摘もあります。

 歌舞伎は、長い間低迷していて、役者も歌舞伎だけでは食えない時代が続いていて、そんな中、松竹は歌舞伎役者を積極的に時代劇映画などで使って、貢献していました。松竹にしてみれば、歌舞伎がお金にならない時代に、採算度外視で歌舞伎を支えていた側面があります。

 歌舞伎が脚光をあびるようになったのは、1980年代以降といわれています。
しかし、歌舞伎界は低迷期を含めて松竹と二人三脚でやってきたのであり、松竹が金の亡者で歌舞伎を食い物にしているという考え方はあたらず、むしろ逆と考えるべきでしょう。

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