お笑いというものには、笑いを誘う要素として定番のものがあります。ダジャレや下ネタ、あるあるネタなどが、それです。 その中で、「変な人を演じる」という笑いのパターンがあることは見逃せません。変な人を演じることは意外と簡単で、しかも、そういう変な人は本当にいそうだったり、現にいたりしますから、はっきり言って失礼です。笑いの性質としては「嘲笑」にあたり、もっとも安直で下劣なものの一つだと言えるでしょう。 このパターンのネタが好きなお笑い芸人といえば、最近活躍している中では、次長課長(河本)や、インパルス、ドランクドラゴン、ラバーガール、キングオブコメディ、といったコンビがあげられるでしょう。古くは、志村けんもそれであったと考えられます。 志村けんの場合は、キャラクター名もそのまま「変なおじさん」ですが、 彼は、「8時だよ!全員集合」時代に、知能障害児を模したかのようなバカキャラクターを良く演じていましたから、これは今の時代には認められないないようかもしれません。