藤子不二雄といえば、当然、女よりも男性のファンの方が多いでしょう。川崎市にできた藤子F不二雄ミュージアムといえば、そういった、藤子世代の男性藤子ファンが中心になるはずです。

　実際、展示物は、一部子供向けのものもあるものの、大半は自筆原画で、全員に貸し出される無線機で音声説明を聞きながら回るというもの。まさに、マニア向けといって良いでしょう。

　しかし、この国では、「エッ、男同士で!?」という風潮、「男同士で出かけてはいけない」というオキテがありますので、なかなか連れ合っていくこともできません。実際、遊園地で見かける「男同士の客」は、中国人か韓国人の観光客、というのが相場です。

　藤子ミュージアムも、ファミリー客、 カップルの他、若い女性同士の客、おばさん同士の客がたくさんいますが、「男同士」という客層は、見かけません。

　しかし、形式が博物館なので、男でも一人で行くというのはアリでしょう。一人客は、いるのかいないのか良く分かりませんが、ファミリー客の片割れにも見えますので、特に不自然なところはありません。また、展示内容からいって、一人で見て回るのに適しているとも言えます。