部屋の壁や天井の壁紙が、壁紙の継ぎ目ではないところでビリビリと避けてひび割れを起こすことがあります。特に、東日本大震災以降、このようなひび割れに気づいたという人がいるようです。 こういった壁紙の亀裂は、新築や築浅の家屋でも起こりますし、一戸建てでもマンションでも起こります。しかし、最も起こりやすいのは、実は新築間もない木造一戸建て家屋です。 亀裂の原因の多くは、壁紙の下の石膏ボードの継ぎ目(境目)で起こるもので、ボードが動いたことによって壁紙が耐えきれずに切れてしまいます。ボードが動く主な原因としては、木材の乾燥伸縮で、これは木造家屋では避けがたいことです。また、地震などの震動によっても動きます。これは、建築が悪いのではなく、木造家屋はある程度動くことによって揺れのエネルギーを吸収するので、動くのが当然なのです。 従って、ボードのズレによって簡単に切れないような壁紙材の登場が望まれるところですが、現実にはなかなか厳しいようです。スカイツリーが建つ時代に、壁紙の亀裂を防ぐにが難しいなんて、なんだか不思議ですね。 特に手抜き工事や欠陥住宅でなくとも、 起こる可能性のある壁紙の亀裂。これを無償で貼り替えてくれるかどうかは業者の考え方や質が問われるところですが、多くの場合は、コーキング剤で間を埋めてごまかすということが行われるようです。