子供を望むカップルのうち、排卵日検査薬などを用い、排卵日をチェックしている人も多いと思います。なかには、産婦人科のタイミング指導を受けて、エコーでチェックしているひともいるでしょう。

　一ヶ月に一回しか来ない排卵日が、レントゲン検査と重なってしまったとなると気になりますね。流産や、奇形児などの異常出産につながる可能性が心配になるのは当然です。

　まず歯医者のレントゲンは、問題ないとされているので、ほぼ大丈夫でしょう。また、女性側のエックス線検査ですが、染色体に与える影響は排卵前でも排卵後でも変わりませんので、過度な心配をする必要はないと思われますが、染色体異常の卵子は排卵の前に淘汰される可能性もありますので、わずかに異常が増える可能性は否定できません。

　男性側ですが、鉛入りのプロテクタをしていればほぼ問題ないと考えられますが、最近の検査ではこれをしてくれないところがほとんどです。

　「ほぼ」と書きましたのは、いずれにしても一定の被曝はしますので、 放射線の影響は確率的に現れることから「全く影響がない」とは絶対に言えません。無視できる確率であったとしてもです。そして、放射線の影響がなくても一定割合で障害児やダウン症などの問題は発生しますから、そうなったときに、「エックス線の影響かも知れない」と思わずにすむようにするためには、一周期見送った方が、もしものときの心の持ちようとしては、良いかも知れません。