「なるほど事典」は、毎日早朝7時前から新着記事をリリース。通勤・通学のおともに、ぜひブックマークを!
最も笑ってはいけない場面の一つが、葬式ですが、お坊さんがお経を読んでいるときについおかしくなって、笑いをこらえるのが大変という人が意外に多いものです。葬式の時には、遺族に対してこれほど失礼なことはないですし、三回忌などの法事の時であっても、お坊さんに対して失礼です。
そんなことは、言われなくても分かっている。だから必死にこらえるのだが、こればかりは何ともしがたい、というのは当然です。くすぐられて笑うなというのが無理なように、笑いはこらえがたい衝動の一つです。
ですから、このような場では、通常より咳払いが多いのが特徴です。その多くは、もうおわかりと思いますが、こらえきれずについ吹き出してしまったのをごまかすための「ウソの咳」です。「笑ったんではない、咳が出たんだ」という態度ですましてはいますが、不自然さはすぐに分かるので、かえって他の人がそれを見て、笑いそうになってしまいます。こうして、咳払いの連鎖が起きるのは葬式や法事の日常ですから、気をつけて見てみましょう。
笑わないためには、これはもう、
お坊さんの立場になることです。お坊さんだって、つい笑いそうになってしまう瞬間があるのです。しかし、立場上、こればかりは絶対に許されませんので、最も必死に笑いをこらえているのは、お坊さんです。その苦労を考えたら、あなたが笑っている場合ではありません。
当然、咳払いの多いお坊さんは、「怪しい」と見るべきです。
は編集部のオススメ記事です。