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近年、業績低迷が続くマクドナルドに、復活の道はありません。なぜそう言いきれるのでしょう?
それは、マクドナルドの存在意義は低価格だったことだからです。しかし、期限切れ鶏肉問題などが起こって、「安かろう、悪かろう」だということに消費者が気づいてしまったからです。
こうなると、もうどんなに価格を下げても「品質を犠牲にしているのだろう」と勘ぐられてしまい、お金のあるお客さんは来てくれません。「品質が悪いと分かっているが、お金がないから仕方がない」という、貧困層しかマクドナルドを利用しないのです。
かといって、高価格路線は難しいでしょう。一度、安売りで壊したブランドイメージは、回復しないのです。同じく高いお金を出すのなら、お客さんは別のチェーン店に行ってしまいます。
一旦、65円で売られたことがあるマクドナルドのハンバーガーは、
200円だと「高い」と思われてしまうのです。本当は、決して高くはないと思うのですが、そういうものです。つまり、低価格競争というのはパンドラの箱であって、一度やってしまうと取り返しがつかないのですね。
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