口が左右対称でなく、左右どちらかの端が微妙に(あるいは相当)垂れ下がっている人がいます。口が完全に閉じないのも同様です。麻生元首相が有名ですが、程度の差はありますが案外、結構居ます。 これは、顔面麻痺(ベル麻痺)と呼ばれる疾患の後遺症である可能性があります。 基本的に原因不明で誰でもある日突然なる可能性がある病気で、顔の片側が動かしにくくなります。大変ですね。この疾患は後遺症を残すことがあり、死んだ神経が完全に再生しないと、このように口が垂れ下がることになります。口をつり上げる筋肉がうまく動かせないようです。 自分が「顔面麻痺かも」と思ったら、 耳鼻科に行きましょう。ステロイド内服などが一般的のようですが、一刻も早く投与することが重要なので、猶予はありません。なお発症後10日が経過している場合は治療は不要とされているようです。 こういった人を指して「口ゆがみ」とか「アイツは口が曲がっている」などと揶揄する人がいますが、この事実を正しく知り、そうのような言動は慎むべきです。