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胚盤胞になる確率(胚盤胞到達率)に関するデータ

 
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 体外受精では、従来は体外で受精をさせた受精卵が数回分割をした後に移植(つまり、子宮に戻す)していました。しかし、徐々に、5日ぐらい培養して、「胚盤胞」と言われる状態まで育ててから戻した方が、妊娠率が良好なことが分かり、移植の費用を節約して患者の負担を軽減する目的から、積極的にこの方法が取られるようになりつつあります。

 しかし、言うまでもなく、妊娠率が高いのは当たり前。すぐに移植しても5日以内に分割が止まって育たなかったような受精卵は移植されないわけですから、「採卵数あたりの妊娠率」で言ったら変わらないのではないかという指摘もあります。

 当然、これには一つの仮定、つまり、「子宮内に比べて培養液の方がむしろ環境が良く、受精卵が胚盤胞まで育ちやすい」といった可能性についてはないものとして語っていることになるので、技術の進歩が状況を変える可能性はあります。

 さて、胚盤胞になる確率、いわゆる胚盤胞到達率ですが、これは、クリニックでもデータを公開しているところがあまり多くありません。これには、年齢差や個人差が大きく、一概に言いにくいといった事情もあるようです。

 数字としましては、
5日目胚盤胞は30~40%、6日目胚盤胞を含めると50%程度ではないかということですが、6日目胚盤胞は妊娠率が劣りますので、前者の数字を頭に入れておくと良いのかも知れません。

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