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胚盤胞移植における一卵性双生児のリスクと確率

 
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 体外受精では、従来は体外で受精をさせた受精卵が数回分割をした後に移植(つまり、子宮に戻す)していました。しかし、徐々に、5日ぐらい培養して、「胚盤胞」と言われる状態まで育ててから戻した方が、妊娠率が良好なことが分かり、移植の費用を節約して患者の負担を軽減する目的から、積極的にこの方法が取られるようになりつつあります。

 一方で、体外受精の黎明期には受精卵を何個も移植することがあり、これが多胎妊娠の原因になっていました。不妊治療→双子といった認識が現在でも根強いのは、こういった事情が背景にあります。

 しかし、最近になって、凍結胚盤胞移植においては、1個しか移植をしなくても、どうも多胎(つまり一卵性双生児)になる確率が自然妊娠より高いという指摘がなってきました。

 これらの指摘は、インターネットでも見ることができますが、それでは、一体どのくらいの確率なのか、気になりますね。

 ある有名クリニックによれば、
1%前後の確率だそうです。これは、けっこう高いように思えますが、そもそも自然妊娠における一卵性双生児の確率も、一説によれば0.4%程度あるようなので、この数字をどのように受け止めるかは人次第であると言えます。

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