人の年収というのは、年齢によって決まるわけではありません。従って、職場の先輩や上司、学生時代の先輩などと比較して、自分の方が年収が多いというケースは多々あります。人によっては、かなりの場合そうだ、ということもあるでしょう。

　このような人と共に飲食したとき、向こうは自分が目上なので「お金は良いよ」と、おごろうとするかも知れません。果たして、ご馳走になってしまって良いのでしょうか？

　このようなときに、ご馳走になって良いかどうかの判断は難しいところです。しかし、相手が明らかに経済的に困窮していそうな場合には、固辞するべきでしょう。こちらの年収が上回っていることを承知で言っている場合は、むしろ固辞することを前提に、社交辞令で言っているだけかも知れません。

　しかし、相手の年収もそこそこあるが、自分よりは低いというだけの場合には、相手の顔を潰してはいけませんし、好意は素直に受けるべきです。先輩にご馳走になったら、その分は自分の後輩にご馳走するのが正しい姿です。

　結局、自分の年収に比較してどうこうと考えるから、 傲慢でややこしいことになるのです。単純に、相手の経済状態だけを慮る気持ちがあれば、おのずとうまくいくに違いありません。