
捨印とは、記載事項に誤りがあったときに「訂正印」として使えるようにするもので、あらかじめ押しておく訂正印に他なりません。しかし、相手方にどのような訂正でもできるようにするものであることから、信頼できない相手に捨印を押した文書を渡すことは避けなくてはなりません。極端な話、全てを書き換えられて「借金の証文」に訂正されてしまうことも考えられます。
しかし、通常、クレジットカードの申込書でこのようなことがされる恐れは限りなくゼロなので、気にしなくても良いでしょう。
それでも、捨印は押さない主義という人や、何となく気持ち悪いから押したくないという場合は、捨印は不要です。記載事項に不備があった場合に、差し戻しになるので期間がかかってしまいますが、安易に捨印を押すのも良くないですし、義務感にとらわれて捨印を押すのも問題なので、押さずにそのまま出してしまうのも良いでしょう。
捨印を押さないと心証を悪くして 審査が通りにくくなると考える人がいるようですが、審査とはそのような基準で行なうものではありませんので、心配は無用です。