夫の実家に帰るのだなんて妻からすれば面白くも何ともありません。そして、新妻にとってそれを更に憂鬱にしているのが、義父母や義兄・義姉(姑)、その他親戚による「子どもはまだなの?」という執拗な質問です。 これに対する処し方ですが、結婚してまだ3年以内なら、これは何の悪意もない、天気の話のようなものです。大阪商人は、挨拶代わりに「もうかりまっか?」と聞くと言いますが、それと同じようなもので、むしろ聞かないと失礼、と思っているところもあります。もし今妊娠しているなら、今ここで報告しちゃいなさいよ、的な意味合いもあるでしょう。この段階では「こればっかりは授かり物ですから」という定番の返答でお茶を濁しましょう。 しかし、結婚3年ぐらいを境に、これは単なる挨拶から、催促に代わってきます。当然、この裏には、「まさか、なかなか妊娠できないんじゃ……?」「うまずめか!?」という勘ぐりも入っていると考えられます。露骨な場合は、「知り合いが不妊治療にかかったいい病院を紹介する」とか無茶苦茶を言ってくる場合もあります。この段階になったら、「どうも私は、コウノトリに嫌われているようです」と答えて逃げ切りましょう。 こうしているうちに、年も40を過ぎてくれば、 向こうも「悪い」と思って聞いてこなくなります。ここまで辛抱してしまえば、もう楽になるでしょう。あとは太い顔をしていればそれで良いのです。