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「私にはもったいない」失礼な断り文句

 
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 日本語の悪しき習慣といわれるものの一つとして、きっぱり断らず遠回しに断るというものがあります。外国人とやり取りする際には、こういう気配りがかえって誤解とトラブルの原因になったりもしますが、日本文化の中では、致し方ない面があります。

 「私にはもったいない」もその一つで、お見合い等に際し、交際を申し込んできた相手に対する断り文句として定着しています。定番のお見合いの断り方と言ったところでしょう。

 しかし、相手はあなたと付き合いたいと言っているのに対し、「私にはもったいない」とは何事かという気はしませんか? 日本語としておかしいというか、はっきり言って断り文句になっていません。「勿体ないじゃないよ、こっちが希望してるんだから、ケンカ売ってんのかよ」と思われても仕方がありません。実は無礼な断り方だということが分かるでしょう。

 では、どのように言い換えたら良いのでしょうか。これはもう、一番便利な言葉があります。ずばり、
「価値観の違い」です。価値観の違いに話を持って行けば、どっちが正しいの正しくないの、勝っているの負けているの、といった議論を全てほっぽり投げて、失礼でなく拒絶をすることができる魔法の言葉なのです。

 「価値観の違い」の最大の強みは、その後の議論を全て遮断できることです。「そんなことない、価値観、近いと思う」と食い下がられても、「私は価値観が違うと思う。しかし、あなたは価値観が近いと思っている。このズレこそ価値観の相違だ」という理屈ではねのけることができるからです。

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