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近年、都市部の駅のプラットホームにおけるホームドアの設置が急ピッチで進んでします。あと20年もすると、「昔は、なにも隔てるものがないところを電車が猛スピードで突っ込んできたのか」と、これまでの状態の方がむしろ信じられないといった時代になるかも知れません。
しかし、一般にホームドアと思われているもののほとんどは、実際には、ホームドアではありません。身長より低いものは「可動式ホーム柵」と言って、ドアではなく柵という位置づけなのですね。
ホームドアは、東京メトロ南北線やゆりかもめなどにみられる、電車よりも高いタイプのもので、どちらかというと人間が閉じ込められているという感じのするものです。当然、閉塞感が凄いですし、ムダと言えばムダですね。可動式ホーム柵では、それさえ乗り越えようとする自殺志願者を防ぐことはできませんが、それでも自殺防止の効果はあるとされ、また、過失や事故による転落はほぼ全て防げるでしょう。
反面、ホームドアと違って可動式ホーム柵は不透明なものが主流で、
ホームから車体の下半分が隠れてしまい、見えません。これは、鉄道ファンにとってはとても残念なことと言えます。
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