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フジテレビの伝説的お笑い番組「笑っていいとも!」もついに最終回を迎え、放送を終了しました。同番組の中には、いろいろな、決まり文句やお約束がありましたが、そのひとつが、番組の最後はタモリが「明日もまた、見てくれるかな?」と客席に問いかけ、お客さんが一斉に「いいとも!」と答えるというものです。
ちなみに、金曜日の放送では、「来週もまた、見てくれるかな?」です。
すると、最終回はこの部分は一体どうなるのだろう? という疑問が、タモリファン・いいともファンの心をかき立ててくれました。
しかし、そこには、変化球は何もなかった。最終回もいつも通り、「明日もまた見てくれるかな?」とタモリは問いかけたのです。でも、明日はもう、ないのです。ないことが分かっていて、これが最後と分かっていて、あえて「明日もまた」と問いかける。何と切ないことでしょう。実際、ここが最終回のクライマックスであり、泣くべきポイントであったと言えるでしょう。
タモリは、番組の中でも特に、和歌や書道など、
日本語や言葉を題材にしたコーナーでは強みを発揮していました。タモリの卓越した感性と達観した姿勢が、最終回にもなお、平常通りに、そして絶対に不可能だと分かっていることに対する問いかけをやってのけさせたと言えるでしょう。
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