厚生労働省の立ち入り調査により、全国の浅漬け製造業者の8割近くに、食材の殺菌上の不備などがあることが分かったそうです。北海道で先日発生した白菜の浅漬けによるO157食中毒を受けての調査です。 浅漬けは、家庭で漬けても、腐敗がとても気になるものです。漬けて3~4日で食べなくていけませんし、日がたつと臭くもなるしヌルヌルしてくることもあります。 浅漬けは発酵させる漬け物ではないので、腐らないための頼みの綱は塩分と低温貯蔵ですが、塩分については最近の減塩傾向で、加えにくくなっていたのでしょう。そのためか、家庭で作った浅漬けと異なり、出来合いの売っている浅漬けは、心なしか酸っぱい。酢を入れることで殺菌効果を期待している製品もあるのかも知れません。 驚くべきことに、「殺菌していないか、殺菌の記録がない」業者が全体の 76%を占めるとのことで、殺菌した記録を残しているのは全体の4分の1しかないのです。中小企業が多いこの業界では、家庭で浅漬けを作るノリでそのまま袋詰めして出荷している業者もあるかも知れませんので、注意が必要ですね。