五月病という現象は昔から知られていましたが、その遠因は、四月から変わる生活環境にあります。最近の若年層を中心に、ストレス耐性が非常に低下しているため、五月を待たずに、四月早々に五月病同様の症状が出てくることがあるといいますが、何ら不思議はないことです。四月病とも呼ぶべきこの現象に、どのように対処していったらよいのでしょうか。 四月の生活サイクルなどの変化は著しく、進学を伴えば友人も通学経路も全てが代わり、そのストレスは相当なものです。単なる進級であってもクラス替えや担任教師が替わったりと、大きな変化があるのです。 一方、社会人では毎年四月に転勤や配置転換がありますが、当然ながら、そういった転勤や異動は大きなストレスとなります。 こういった時期に心のバランスを崩すのは、ある意味仕方のないことで、それを受け入れることはとても大切です。そして、それに対して「頑張りすぎない」ということが重要になってきます。頑張りすぎたときに鬱病の危険がやってくるのであり、そうなる前に、自分をある程度あまやかしながらやっていく、というのが大切になってきます。 この数ヶ月を乗り切れば、夏にはすっかり慣れて、 また生き生きと活動できるときがやってくるのです。時の流れにまかせて未来に希望を持つようにすると良いでしょう。