
しかし、このAGA遺伝子検査の信頼性は、それほど高いものではありません。CAGリピートやGGCリピートがAGAの発症に関わっていることは事実かも知れませんが、まだ解明されていない他の遺伝要素も関わっている可能性があり、これに環境要因も加えると、あまりアテになるものではなさそうです。
そのことは、某掲示板でも「CAGリピート28だが、ツルッパゲ」「CAGリピート30なのに若はげ」などといった報告が目立つことからも分かります。ある種の傾向はあったにせよ、個別にはそれほど意味のある検査ではないのかも知れません。
また、発症リスクと発症年齢の関係も特に示してくれるものではありません。仮にAGA発症リスクが95%だとしても、発症年齢が100歳なのであれば、余り気にならないでしょう。
このように考えると、AGA遺伝子検査は、現に薄毛になってから、 フィナステリドが効くかどうかを予め調べるために利用するぐらいしか利用価値はないかも知れません。フィナステリドのような内服薬はできることなら飲まない方が良いので、効かないと予め分かっていれば手を出さない方が賢明だからです。