運動会には、日本の教育の野蛮な一面が良く出ています。その最たるものの一つが組体操です。後遺症が残るほどのケガが数多く報告されています。組体操が野蛮なのは、組体操そのものというよりも、その危険性が十分指摘されているにも関わらず、やめることができない学校の体質こそにあります。 まさに、日本社会の縮図といって良いでしょう。 さて、親としては、我が子を危険な組体操に参加させたくないと思うのは当然です。でも、運動会当日に欠席させただけでは意味がありません。運動会が近くなると、日々行われる練習も十分に危険だからです。 従って、練習が始まる頃から、仮病かウソのケガによって、ずっと体育を見学させなくてはいけません。徒競走なども全て、休むことになるでしょう。 それよりは、声を上げて「こんな危険なことを子供にさせられない」と抗議し、堂々とボイコットする方が良いでしょう。しかし、問題は、それは親の意思であって、子供はやりたいと思っている可能性が高いからです。 子供はその危険性を認識できませんから、親が「ダメ」と言ってやることが大切なのですが、そこまでできる親は少ないでしょう。そのあたりが、組体操が廃止できない原因なのかも知れません。