FacebookなどのSNSで、「いいね！」ボタンをおねだりする行動が横行しています。最もみっともないのは、企業による「いいね！」おねだりでしょう。

　飲食店などが「いいね！をしてして」と言っているのを見ると、なんだか情けなくなってきますね。気概のある一流レストランや、ブランドイメージを大切にしようとする姿勢があれば、そんなことはしないものです。「いいね！」をお客さんにお願いした時点で、もうブランド価値など吹き飛んでしまいます。

　同様のことは、大手企業が新商品をプロモーションするにあたっても行われています。これなどは、一時期問題になった「ステマ＝ステルスマーケティング」スレスレと行って良いでしょう。平たく言えば、「やらせ」の依頼です。

　このように、企業が宣伝と金儲けのために「いいね！」という機能を利用しだしたため、一般消費者はウンザリして、友達と「いいね！」を付け合うことからも卒業していくかもしれません。「いいね！」には適正数があって、 あまりにもたくさんついていると、どこかでおねだりしてきたんだなと勘ぐられてしまい、かえって恥ずかしいからです。