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信号ない「丸い交差点」、ラウンドアバウトは日本で定着するか

 
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 外国で普及している、信号のないロータリー形交差点「ラウンドアバウト」を日本でも広めようという動きが高まってきました。国土交通省が有識者検討会を設置して、検証をはじめるようです。

 もし、既存の交差点から信号を撤去してラウンドアバウトを建設するとなると、膨大な数の交差点に手を付け始めたら、公共工事は潤い、土木業者も官僚もホクホクでしょう。

 こんなものをつけて、本当に便利になるのでしょうか?

 交通量が少ない場合はともかく、多い場合には混乱の元になるのは必至でしょう。特に、交差点の一方が幹線道路で他方が格下の道路の時、信号機は幹線道路側に多くの青信号の時間を割くものです。しかし、ラウンドアバウトでは対等な扱いになってしまい、幹線道路側が渋滞してしまうのは明白です。

 それに、空いているときでさえ、減速しないと通過できないという問題があります。

 歩行者にも、ありがたいものではなさそうです。信号で制御されていれば安心して渡れますが、ラウンドアバウトでは、横断歩道は常に、ロータリー部から直線道路に入る左折車、およびその逆で、安心して渡ることはできませんね。

 日本の緻密な信号制御は、まさに日本の技術が成せるワザで、
交差点ごとに最適化されています。これを、前時代的なロータリーに変えるなど、全くおかしな話で、金の絡んだ利権と談合と汚職まみれの、とんでもない政策なのかもしれません。

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