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「かんじんかなめ」と言って、物事の大切なところを指して、「カンジンなのは」などと言ったりします。最近では、「このビジネスのキモは」などと言ったりもしますね。そう、このキモとは、漢字では肝、カンジンのカンなわけです。
ですが、「カンジン」は、辞書で調べても、ワープロの変換でも、「肝腎」「肝心」の二種類が出てくることが分かります。一体、どっちが正しいのでしょう?
辞書に出てるから
両方正しい、なんていうのはダメです。どちらかは、後付けのはずです。
まず肝臓が、人体にとって重要なのは疑いがないですから、「肝」がついています。それに加えて、もっと重要なのは、当然、心臓だから、「肝心」が正しいのだろう……果たしてそうでしょうか?
腎臓は2個あるから、あまり重要じゃないと思われるかも知れませんが、大切だからこそ、1個の機能が失われても何とかなるように2個あるのではないのですか? それに、「肝心」だったら「カンシン」と読むはずです。
というわけで、発音から言っても、「肝腎」が正解と言うことになります。
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