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上野東京ラインの、常磐線冷遇ぶりがスゴイ

 
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 常磐線は、JRの首都圏通勤路線の中では何かと冷遇されてきました。存在自体がマイナーなこともありますが、何と言っても山手線ターミナルが上野で不便ですし、その他、日暮里でしか山手線と接続していません。

 通勤五方面路線の中で、東海道線・総武本線は東京・品川、中央線が東京・新宿で山手線と接続し、東北線(高崎線)も湘南新宿ラインの形で上野だけでなく新宿・渋谷へ直通できるようになった中で、常磐線の不便さは際立っていました。

 そんな中、東北縦貫線計画が持ち上がると、常磐線沿線住民や自治体は、「すでに湘南新宿ラインがある東北線よりも、常磐線を優先して東京駅直通にして欲しい」と考えていたようですが、一方で「また常磐線だけ冷遇されて、特急以外は上野止まりとか言うんじゃなかろうか」との懸念もあったようです。

 この懸念は半分は的中したと言えそうです。さすがに特急電車以外も品川まで直通する電車が数多く設定されていましたが、全列車に占める割合は決して高くなく、「常磐線は基本、上野止まりだけど、品川まで行く列車もある」という程度でしかないようです。

 これには、常磐線の近くにある地磁気観測所に影響を与えないよう、常磐線を走るには交直両用の高価な車両が必要であることが関係しているという説もあります。しかし、交流のみで良い取手止まりの快速電車でさえ上野止まりがあることを考えると、説得力に欠きます。

 常磐線は、福島第一原子力発電所の事故以来、
「放射能汚染地域を走る路線」「放射能を運ぶ電車」という不名誉なイメージまで付いてしまいました。柏などのホットスポットも通ります。こういったことがJR東日本の常磐線冷遇に影響しているとは考えたくないですが、沿線住民のため息が消える日はやって来なそうです。

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