国語、現国という科目は、試験という観点からするととても面白いものです。大体、得意な人は最初から得意で、苦手な人はどんなに勉強しても苦手のまま克服ができないのです。なので、国語が得意な人は、総合点において常に下駄を履いているようなもので、言わばシードのようなものです。本当に得ですね。 一方で、苦手な人は、いくら勉強しても点が上がらないので、時間のムダです。国語はあきらめて、他の科目の勉強をした方が良いかも知れません。悟りを開かない限り、なかなか読解はできるようにならないからです。 —— と考えている場合、あきらめるのは少し早いかも知れません。読解能力を飛躍的に向上させるのは、たくさんの文章を読むことではなく、実は、自分で文章を書くことだからです。 しかし、多分、作文なんて読解よりもっと苦手でしょう。そこで、自分の書きたい、言いたいテーマで人を説得するつもりで作文を書いてみましょう。「国語なんて科目からなくすべきだ」とか「消費税を廃止すべきだ」とか「我が町の駅に急行を止めるべき」とか何でもいいのです。自分が熱くなれるネタで良いでしょう。 一旦書く側にたって創意工夫をすると、 逆に読み手になったときに、書き手の気持ちが手に取るように分かるようになります。そうしたらもう、こっちのものですね。