ゆで卵は、簡単そうでいて、意外に難しい料理であるといえます。専用の装置などを使わずに、家庭で鍋で作ると、注意しないと卵が割れてしまうのです。割れてしまったゆで卵は保存がききませんから、割れた場合はすぐに食べるのが原則です。(但し、朝作って昼に食べる程度なら、むいて切って入れても大丈夫なぐらいですから、普通は問題ないでしょう)。 ゆで卵を茹でる際に、割れないようにするためのコツはいくつかあります。 まず、事前に卵を冷蔵庫から出して、室温に戻しておくこと。これはとても大切です。 そして、水は卵が完全に沈むほど入れることです。水を少量にして、卵が水面から飛び出る状態で茹でる方法もありますが、これは注意深くやらないと割れやすくなります。 また、水に少量の酢を加えておくことで、微細なヒビが入った場合にも酢の作用でタンパク質が凝固し、流れ出なくなります。実際、小さいヒビなら気づかなくなるでしょう。 ゆで卵が割れてしまう理由の多くは、火が強すぎて中で卵が踊り、 鍋に当たってヒビが入ることです。ギリギリで沸騰を維持できる火加減にしておくことが良いのですが、沸騰が止まってしまうと温泉卵になってしまうので、目が離せません。卵が直接、鍋に当たらないよう、網やざるを利用するという手もあります。