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大家ってエライの? 威張るオーナー

 
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 賃貸住宅に住んでいる場合、家賃を払っているのはこっちの側で、いわば「客」。それなのに、どうして大家の方が偉そうにしているのでしょうか? 入居者は、お金を払っているにもかかわらず、大家にビビってへいこらしてなくてはいけないのでしょうか?

 そんなことはありません。大きな顔をして住んでいればよろしい。しかし、なんとなく大家の方が立場が上のようになってしまうのには、理由があります。

 それは、賃貸物件を仲介する不動産屋にとって、客は、本質的には、入居者ではなくて大家だからです。不動産屋は、地主やビルオーナー、大家にめっぽう弱いのです。

 不動産屋の賃貸部門は、大家から賃貸物件一棟の募集と管理をまるまる請け負うことで、安定収入を得ています。募集すべき物件が決まれば、あとは網を張って、入居者を待つだけです。

 逆に、大家の方から任されていない場合は、それこそ、たまたま自分のところに相談に来た客に、他の不動産屋が世話している物件を紹介して、一ヶ月分の仲介手数料をもらうだけです。これでは、ちまちまし過ぎていて、小遣い程度にしかならず商売になりません。

 ですから、不動産屋は、優良な物件を持つ大家に、
物件を任されることが何よりの望みであり、つまりは、大家こそが客なのです。不動産屋が、入居者より大家を大切にする理由はここにあり、それがそのまま入居者と大家の関係にも定着してしまうのです。

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