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マクドナルドをけなし、モスバーガーを褒める風潮

 
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 近年の、マクドナルドの凋落は著しいものがあり、「もう誰もマックに行かなくなった」と表現しても良いくらいの感じがあります。しかし、マクドナルドは、かなり前から、消費者には軽んじられていました。

 というのも、モスバーガーが台頭してからというもの、実際の品質もさることながら、「マックけなすべし、モスを褒めるべし」という風潮があったからです。モスバーガーの悪口を言うなんておよそ許されず、モスバーガーのおいしさが分からないなんてモグリだ、と言わんばかりでした。そして、その風潮はそのまま、「マクドナルドがおいしいと感じるなんて、味覚のおかしなやつだ」と思われかねなかったのです。

 その雰囲気に押されて、マクドナルドがおそらく苦戦していたのはまだ20世紀の終わり頃の話です。しかし、マクドナルドには当時、藤田田という卓越した経営者がいましたから、他社の絶対マネが出来ないほどの低価格戦略で、消費者の支持を取り戻したのです。要するに、消費者とは、安ければまずくても良い、そういう時代の風潮を読んだのですね。

 今でも、「スタバ褒めるべし、ドトールけなすべし」とか、
「セブンプレミアム褒めるべし、トップバリュけなすべし」というような、良く分からない風潮を感じることがあります。これらは、一旦潮流が出来てしまうとそれに乗ろうとする日本人の特性によるもので、いわゆる「いじめ」と同じ構図ではないかと考えられます。

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