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晩婚化と出産年令の高齢化が進む中、出産に際して一時的に実家に戻って暮らす「里帰り出産」を選択する妊婦が増えています。里帰り出産のメリットばかりに目がいきがちですが、実はこのような選択は多くのリスクを抱えていて、本来なら選択すべきではないがやむを得ない場合に限るべきだとする意見もあります。
最も大きいのは、環境の変化です。実家は落ち着けると考えているのは、意外にも幻想のことが多いようです。結婚して実家を離れて数年たっている場合、記憶の中の実家と、現実とでは、大きく異なります。そして何よりも、そこは普段すんでいる家ではないので、置いてあるものも、家の使い勝手も、空調や間取り・設備から全く異なるわけです。
そしてまた、本来は父親となるべき配偶者との子供であるにもかかわらず、その重要な時期を配偶者と離れて過ごすということは、胎教上も、妊婦の精神状態にも、本来であれば、いいはずはないのです。
実家が離れている場合は、産婦人科の「転院」も
問題になりますし、長距離の移動そのものも良いものではありません。そして最大のネックは、出産に父親が立ち会えない可能性が高いことです。必ずしも分娩に立ち会うのでなくても、出産直後は、赤ちゃんの顔と共に、夫の顔を見て安心したくなるものです。
悪いケースでは、実家に帰っている間に夫が好き放題遊び歩くということもあり得ますので、夫婦関係の崩壊につながらないような注意も必要になってきます。
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