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お笑いコンビ「どぶろっく」が売れに売れまくっています。古くはエンタの神様にも出演し、地味に歌ネタを披露していましたが、最近では素直になれない女性に捧げる「もしかしてだけど」という歌に落ち着いてきました。
どぶろっくのこのネタは、「あるあるネタ」の逆を行く、「ないないネタ」とも言えるべきものです。歌っているシテュエーションそのものは「あるある」ですが、その解釈がぶっ飛んでいて、妄想そのものなのです。それがゆえに、オチが読めません。ネタの途中でオチが分かってしまう「あるあるネタ」が多い中、最後まで裏切ってくれる小気味よさは、他の芸人にはなかなか見られないタイプでしょう。
「もしかしてだけど」では、常に、たまたまであった女性が取った行動が、「おれに気があるゆえの行動だ」と結論づけます。電車でとなりの席の女性が、一つ向こうにずれたというだけで、「避けられた」のではなく「膝枕を誘っている」などと、とんでもない事を言うのです。
そのカン違いさが、楽天的で、好感の持てるものだというところがポイントです。
自分に自信のない男性が増えている世の中で、気持ちいいくらいの自信過剰。そして、彼らのルックスも決して悪くなく、胸毛もセクシーな上に歌もうまい。このネタは、ブサメン・キモメンの芸人が演じると、本当に気持ち悪くなり、女性も引くでしょう。そこそこカッコイイ彼らがやるからこそ、価値があるのだと言えます。
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