
しかし、それは大変贅沢なことです。かつては、土曜日にも学校や会社があるのが普通でしたし、5月4日だって祝日ではなかったのです。
そこで、1980年代の後半から、ゴールデンウィーク中に何とか最低でも3連休を確保すべく、奇妙な法律改正を行ったのです。それは、「祝日と祝日に挟まれた日は休みにする」という何とも変わったものでした。このため、5月4日は名称のない「国民の休日」になったのです。
2007年からは、これも変な話ですが、それまで「みどりの日」と呼ばれた4月29日を「昭和の日」に改め、代わりに5月4日を「みどりの日」という名称にしました。こうして、5月4日は祝日に挟まれているから休日なのではなく、ちゃんとした祝日になったのです。
ゴールデンウィークの歴史は、 国民の祝日に関する法律の変遷の歴史といっても過言ではありません。今日では、例え日曜日が5月3日と重なっても、5月6日が振替休日となりますが、これもかつてはそうではありませんでした。休みが増える流れは、喜ばしいことですね。