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「中抜き」の意味と正しい使い方は? 最近多い誤用

 
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 近年、「中抜き」という言葉が、中間業者による搾取、いわゆる「マージン」という意味で使われることが多くなっていますが、これは間違いです。

 中抜きとは、本当は、中間業者(問屋や代理店など)そのものを抜くことにより、直接取引をし、余計な手数料やマージンを取られないようにすることです。ですから、正しい意味は、むしろ、逆ですね。

 要は、「中に入って抜く」ことではなく、「中」そのものを抜く、ということなのですが、間違いやすい言葉と言えます。一方で、日本語の誤用をあげつらう書籍やサイトでも、あまり目にしません。

 ナカヌキヤという名称のディスカウントストアがありますが、正にこれ、という感じですね。大阪・日本橋の中川ムセンをルーツにするチェーン店で、最盛期には東京・渋谷にも出店していましたが、一時期の勢いはなく、数店舗に縮小してしまっているようです。

 中抜きと言えば、問屋不要論のようなものが一時期ささやかれましたが、
わが国の、海外に類を見ない多品種少量の流通を可能にしているのは問屋があってならではのもの。ロングテール時代には、ますますその存在意義を増していると言えるかも知れません。

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