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初老の老人に席を譲ったら激怒 何歳以上から席を譲るべきか?
私たちは幼少の頃から、電車やバスではお年寄りに席をゆずりなさいという教育を受けています。特に、シルバーシート(優先席)では、お年寄りや体の不自由な人を見かけたら積極的に譲らないと、自分が悪者になったような気がしてしまうでしょう。
しかし、お年寄りを見つけたら、必ず席を譲るべきなのでしょうか? 席を譲ろうとしたら、「失礼ね、私はまだ老人じゃないわ!」と激怒された、なんていう経験がある人もいるのではないでしょうか。席を譲ってかえって気まずい思いをしたり、こともあろうか相手を怒らせてしまうなんて、バカバカしいことですね。
それでは、一体、相手が何歳以上であったら席を譲るべきなのでしょうか? この問いかけは、ある意味ナンセンスです。どうせ、相手の年齢を知るよしなどないからです。
だからといって、年寄りを見たら無差別に席を譲っていては、「あなたは年寄りに見える」と宣告しているようなものです。逆の立場になったら、どう思うでしょうか。いつかあなたも不意に席を譲られる日が来て、「自分もそんな年に見えるようになったか」と思うことになるのです。
元気そうな老人、特段席を譲って欲しそうでもない老人にまで、めくらめっぽうに席を譲る必要はありません。
誰かに譲ってしまったその席は、そのあと本当に辛そうなお年寄りや体の不自由な人が来たときにはもうあなたは譲ることができないのです。ですから、反射的に「老人に席を譲る」という対応をするのではなくて、「この人にこそ譲るべきだ」という人が現れたときにだけ、譲ればよいでしょう。
ちょっとお年寄りと見るや誰にでも席を譲るのでは、単に周りの視線に耐えかねて逃げているだけだと言われても仕方がありません。
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