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東京メトロ丸の内線 遠回りだが便利

 
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 丸の内線は、かつては車体全体が真っ赤な塗装で、下の方には白い帯と、そのなかに銀色のサインカーブが描かれ、単色の車両が多い中、なんと模様つきというひときわ目立つデザインでした。コカコーラの缶を思わせるような派手さです。

 そんな丸の内線がよく揶揄されるのは、「新宿から池袋まで、超遠回りをしている」というもの。山手線で4駅、丸の内線では10駅以上。当然、この区間で使う人はいませんね。

 丸の内線は、池袋から都心方面への需要と、新宿・荻窪方面と都心を結ぶという、2つの役割を担っているのです。何もこれは地下鉄では珍しいことではなく、たとえば日比谷線なら、東横線・中目黒と都心、東武線・北千住と都心を結ぶ路線がたまたまつながって直通していると考えれば良く、北千住から中目黒まで乗り通す人はそうはいないはずです。

 さて、丸の内線がすごいのは、
東京・新宿の2大ターミナルを通っていて、かつ、東京メトロの路線として東京駅を通っているのも、新宿駅を通っているのも、丸の内線だけ。このことから、この路線の重要さが分かります。ラッシュ時の本数は銀座線を上回り、日本で最短とも言われる運転間隔を誇っています(ただし日中は銀座線の方が多い)。

 そして、霞ヶ関~銀座間は、日比谷線だと2駅なのを丸の内線は1駅(となりの駅)。赤坂見附~銀座間は、銀座線だと4駅なのを丸の内線は3駅。なんと快速運転みたいにも感じられますね。

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