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北関東はなぜイメージが悪く不人気なのか

 
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 大手調査会社が実施した47都道府県対象の「魅力度調査」で、北関東3県(群馬県、栃木県、茨城県)はいずれも40位以下で、茨城県は最下位の不名誉に甘んじたようです。北関東はなぜ、ここまで人気がないのでしょうか。

 北関東という言葉は昔からありますが、この3県をまとめて北関東と呼び、あまり良くない文脈で語るようになったのは、比較的最近かも知れません。

 単に「田舎だからバカにする」的なノリで言うならば、北関東は明らかに、ワーストではありません。東北、山陰、四国には多くの僻地がありますが、北関東は東京からも近く、とても僻地と呼ぶような立地ではありません。

 しかし、この中途半端さが良くないというのは理由の一つと考えられます。沖縄や北海道と同様に、東北や山陰などについては、都会の人もある程度の敬意を表して語りますし、東京とは関係のない独立した存在として認めているのでしょう。しかし、北関東は「首都圏だけど東京から遠い僻地」のようなくくりになり、独立した存在として認められにくいのです。

 また、東北の玄関口であることに加え、東京からの距離にしては訛が強く、栃木弁・茨城弁などは、発音としてあまり格好良くないこともあるでしょう。

 最近では、U字工事や赤いプルトニウム(赤プル)といった
北関東出身のお笑い芸人が、郷土をおとしめるネタで人気を得ていますので、ますます北関東のイメージと地位は低下してきているように見えます。

 しかし、首都圏に多くの野菜や乳製品を出荷して、都民の台所を支えているのが北関東3県であることは見のがしてはなりません。また、日光・鬼怒川・尾瀬・草津・伊香保・赤城・那須などの観光地も北関東。多くの自然のある、本来は魅力的な土地であることも忘れてはなりません。

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