AGA、いわゆる男性型脱毛症では、薄毛の進行パターンがいくつかあります。頭頂部から薄くなるタイプと、額の両端がそり込みのようにはげ上がっていくパターンなどが見られます。進行のパターンに差はあっても、行き着く先は同じのようです。しかし、過程においては、個性と個人差がかなりあるようです。

　ところで、額の端の部分から薄毛が進行していく場合で、左右対称ではなく、片方だけが進行していく場合があります。つまり、左右非対称に薄毛が進行するということで、左側だけ禿げた、右側だけ禿げた、といった場合です。この場合は、単に「おでこが広い人」なのではないと分かりますから、薄毛と気づかれやすいということもあります。

　こういう場合には、まず、 薄毛ではなくて、元もとそういう生え方だったのに最近気づいただけなのではないかと言うことを確認するべきです。なぜなら、そもそも人間の顔なんて思うほど左右対称ではないものだからです。特に、中学生～大学生など若いうちに「片方だけハゲてきた」と悩んでいるような場合には、単に最近、自分の左右非対称なおでこの形に気がついただけということが十分考えられます。何年か前の写真を探して、元もとそういう生え方でなかったかを確認してみるのが先決です。

　また、生活習慣によっての違いも関連しているかも知れません。いわゆる寝ハゲといって、いつもそちら側を下にして寝ることで枕に擦っているようなことがないか、また何らかの感染症がないかを調べてみるとよいでしょう。