小さい男の子と言えば、仮面ライダーやウルトラマン、ゴレンジャーみたいなのが大好きだというイメージがあります。実際、仮面ライダーもゴレンジャーも、続編が連綿と作られて現在でも今の子どもたちに人気を博しています。

　ところが、こういったヒーローモノや戦隊モノを、全く見ようとしないお子さんもいます。同世代の男の子たちがみんな喜んでみているのに、自分の息子だけ興味を示さないとなると、なにか精神疾患か知能の遅れでもあるのではないかと、心配になる親御さんがいても不思議ではないでしょう。

　でも、基本的に心配無用です。やはり、この手のアニメや特撮モノは、野蛮です。闘って殺し合うのです。いかに正義の味方という設定になっていても、あまり説得力はありませんね。子どもたちは、ストーリーが面白いのではなく、野蛮な戦いの方に興味を示しているのが普通ですから、むしろ、平和主義で好戦的でない子どもは、このようなものを怖がって見ないというのは普通の反応でしょう。

　幼稚園や学校の友達と話が合わせられないのではないかと心配するお母さんもいるかも知れませんが、 それも心配無用。同じように見ない友達もいるはずですし、いずれ小学校低学年のうちに、飽きて、みんな見なくなっていくのですから、どうせ心配するなら他のことを心配した方が良いでしょう。