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不妊で自殺、不妊を苦にした自殺 増えゆく現実

 
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 元もと、自殺の原因の一定割合は、「病苦」です。これは、安楽死が法制化されないことによる面も大きいですが、病苦による自殺は、周りも咎めにくいという現実があります。

 そして、不妊を苦にした自殺。不妊の場合は、周りからの心ない言葉、自分の絶望感などもありますが、昨今では不妊治療に踏み切り、多大な金銭的負担と精神的ストレスに身をさらされることが多くなっています。

 その苦しい不妊治療の末に、あきらめざるを得なくなったとき、果たして、全ての人が気持ちの切り替えをすることができるのでしょうか? 病苦による自殺を他人が咎めることができないのと同様に、仕方のない面があると言えるでしょう。

 ただしこの場合は、一種のノイローゼ状態にありますので、不妊治療を終了してしばらく、頭を冷やす期間を置けば、けっこうな割合で自殺は思いとどまることができたかも知れません。

 そもそも日本では、子供を産めない
女性を「うまずめ(石女)」と呼んで差別し、離婚させていた歴史があります。そういう時代から比べるとはるかに良くなり、理解も進み、ライフスタイルも多様化して、子供の居ない人生をエンジョイすることも比較的容易になりつつあります。かつての日本では、不妊で自殺した女性の数は統計的に知るよしもありませんが、相当数、居たのではないかと考えられますね。

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